第一回プチコン スモールハウス王決定戦

作品ダイジェスト

「 ノスタルジア 」 だっくす@桜さん

  • カスタマイズハウス / オリジナル / 11 × 9
  • 桜 / ファセット:トランメル / 座標:非公開
作品コンセプト

古くなく
そして
新しくもない

少しだけ
懐かしさを
感じられる様な
そんな空間

木に囲まれ
小鳥がさえずり
川面の景色と時間が
ゆっくりと流れる
そんな空間

喧騒から隔離された
そんな空間

詳細解説文

〜廃屋〜
ある日森の中を彷徨っていた男は、一軒の廃屋を見つけた。
人が住まなくなってどれ程の時間が経ったのだろう。
蔦が複雑に絡まった漆喰の壁は、触っただけでボロボロと崩れ落ち、床は歩く度にギシギシと悲鳴をあげた。
男はココが気に入った。何かこう懐かしさを感じる家だった。

〜居場所〜
密林に囲まれ人通りもホトンドないこの場所。
都会育ちの男は、不慣れな手つきでこの家を直し始めた。
木を切り、土を練り、漆喰の壁を塗り替え、そして床も張り替えた。
家具も全て自分で作った。ココが自分の居場所となった。

〜仕事場〜
1階の土間には小さな炉と金床を置く。
炉の熱気は窓から入る新鮮な空気と共に、小さな煙突から吸い出される。
その奥では糸を紡ぎ、機(はた)を織り、布を作る。
時折現れる大蛇やワニの皮を加工したりもする。
ホトンドの作業はココでやるのだが、大工仕事だけは外を使う。
ほら、今も作りかけの樽が軒下に。

〜心休まる場所〜
居間には畳を敷いた。
ここではいつでも煎れ立ての茶が飲める。
外の景色を眺めつつ将棋を指す。
暖簾(のれん)が柔らかな日差しを家中に満たしてくれる。
縁側で本を読む。周りの景色全てが自分のモノになる。

〜疲れを癒す場所〜
2階から眺める景色もまた格別だ。
大きな窓の側にテーブルを作り付けた。
そこで本を読みながら酒を飲む。
大きな月と満点の星が天然のプラネタリュゥムとなる。
男はいつの間にか眠りについてしまったようだ。

〜そして朝〜
目が醒めると、いつもの騒々しい見慣れた景色に囲まれていた。
「夢?」男はそう呟いた。
また慌ただしい日々が始まろうとしている。
今度の休みは、どこか遠くへ行ってみようか・・・

作者へのメッセージ(抜粋)

ぱこ @瑞穂 さん
今更ですが、通常階段や花壇、ぬいぐるみ置き場などになってしまう外階段部分も全て土台の一部なのだと気づかされます。
2階の花瓶と花がすごい!

chiyo @倭国 さん
いつの間に内装を極められたのでしょうか?! 1階の雰囲気がとても素敵ですね。この広さに3つの部屋が無理なく納まってるのが不思議です。

人生甘辛 @北斗 さん
細かなところも作りこまれてて素敵です。
仕事場の雰囲気がとってもよく出ていて、
尚且つ使いやすそうでいいですね。

TAO @飛鳥 さん
和のテイストが凄く再現されてますねー。
茶室と縁側、そして本当に三角に見える屋根・・・
凄いです。

iruka @倭国 さん
リアルでうちの近所にこういう外観の貸長屋があります。大正から、昭和初期の建築だそうな。僕は懐かしくは
ありませんが、あまりに似てるんで驚きです。

Millia @大和 さん
和風ですね。カスタムツールに屋根がありませんが、屋根がとても自然な感じです。しかも草が生えているのも芸が細かいですね。1階の茶室がとても気に入りました。まさに「わび・さび」。

ShinSR @北斗 さん
屋根の造詣が自然で違和感がなく、会心の出来栄えですね。
内装は純和風ではなく、一部和風を取り入れるといった形をとることで、より自然な内装となり外観と調和が取れていると感じます。(個人的には純和風内装にありがちな、これでもかこれでもかと繰り出される和風オブジェはあまり好きではないです)

ルル @大和 さん
ジャングルの中の暮らしに、和と洋が組み合わさり不思議な空間に迷いこんだ気分になります。
壁などもカスタマイズパーツを上手く組み合わせていて、不思議ながらも違和感のない、そんなところが素敵です。
2階の屋根には、どういった鳥が巣を作っているのでしょうね。

ぽんぴん @出雲 さん
昔の日本家屋風・・?いや、でも純日本、というのでは
なくて不思議なミックス感がありますね。
壁なんかもいろいろな素材を使っているわりには
不思議なまとまりがあるような。。。

あい @北斗 さん
かっぽん、って音が聞こえそうですね、、
材料集めるのが大変そうだなとふと。
冒険はなくても徹底してるのは
住むご本人の「頑固住宅職人」さがみえるようです。

pinoco @倭国 さん
生活観あふれててすごく良いかんじです^^
一番おもしろくて目を引いたのは屋根!
2Fの家で屋根があってこれだけ安定感のある家に感動しました!