インテリア オブ ザ イヤー 2003

作品ダイジェスト

「 有一個小小的婚礼 」 ユッケ@無限さん

  • カスタマイズハウス / オリジナル / 18 × 18
  • 無限 / ファセット:非公開 / 座標:非公開
作品コンセプト

中国の民家のささやかな結婚式の風景を描いてみました。
黄砂の舞う荒涼とした大地には植物の鮮やかな色彩はありませんが、その分其処此処に垣間見える赤の色が、喜びの日に花を添えています。花嫁がやってくると土壁に囲まれた家の中には、二世帯の家族が住むことになります。息子の部屋は二人の新居となり、騒がしくも楽しい毎日が待っていることでしょう。(もっとも部屋はまだ片付いていないのですが)
机いっぱいのご馳走に白酒、太鼓のリズムや胡弓のたおやかな音色、親戚やご近所一同、集まった者達は皆喜びに酔いしれています。
奥の庭で、一人酒をあおっていた花嫁の父の涙に気付いたのは、大きな椚の樹だけかもしれません。

詳細解説文

中国ネタです。北京の胡同を作ってみたい!と思って始めた内装でしたが、ずんどこ変わってしまい、普通の民家調になってしまいました。ギャフン。胡同だと左右対称になってしまうので、結果としては面白いものができたかな?と思ってます。
地味ですが・・・。地味なのが作りたかったんです・・・。
中国らしさをちりばめたつもりですが、アジアンなイメージが伝わるでしょうか・・・。

入り口の赤い花は花輪のつもりです。汗。モサっとボリュームのあるものが欲しかったので・・・。
テーブルの周りにホネが沢山落ちてるのは、中国の人は食べカスをそのまま地面に落とす習慣があるのでそれをそのまま描いてます。
胡弓。音楽がないとお祭りは始まりませんよネ。
新婚の部屋。初夜のための寝室はもちろんのこと、さりげなく人民帽とか置いてみました・・・。み、見えるだろうか。
机の上の皿に乗ってるのは、クッキーでなくひまわりのタネを炒ったものなのですよ実は!(苦しい)
あと、肖像画は言うまでもなく毛沢東です。イエーイ。サーファーもそれっぽいので置いてみました。
2F。マージャン台です。私が実際にお邪魔した民家にも置いてあったのでそのイメージそのままで作ってます。
その上の棚に乗ってるのは開水器というお湯を沸騰させて飲めるようにする機械です。生水飲めないので必ず置いてあります。
金魚鉢にはらんちゅうがいます。(多分)
机の上ではマントウをこねこね・・・。餃子が良かったんですがさすがにムリでした。涙。

こざっぱりと物のない部屋のイメージが強かったので、あまりごちゃごちゃさせないようにしました。寂しいですが、その寂しさもまた黄色い大地には似合っているかと・・・。
ここまで見てくださってどうも有難うございます。あなたの目にどうか風景が広がりますように・・・謝謝!